キャリアアップ
2018/06/18

キャリアデザインが貯金や投資よりも大事な理由とは

(写真=Brian A Jackson/Shutterstock.com)
(写真=Brian A Jackson/Shutterstock.com)
政府主導の「働き方改革」が促進されるなか、個人のキャリアデザインも重要なキーワードになっています。しかし日々の業務に追われているビジネスパーソンにとって、自分の将来のキャリアをどうするのかを考えている余裕はないかもしれません。なかには「自分のキャリアは会社に任せている」「自分は目の前の仕事をやるだけだ」と考えている人もいるでしょう。

ところが今後はキャリアデザインを考えなければ将来に大きなリスクを抱えることになります。それはなぜでしょうか。一緒に考えてみましょう。

そもそもキャリアデザインとは?

ビジネスの世界でキャリアとは、職業や仕事の経歴のことで、キャリアデザインとはそれらを個人が主体的に設計・再設計していくことを指します。しかしキャリアを自ら設計していこうとすれば、どうしても自分の人生全体と向き合わなければなりません。

例えば3年後に独立・起業しようと考えたとき、家族や恋人にそれを説得できるか、納得してもらえなければどうするのかといったプライベートの問題も関わってくるからです。今いる会社で昇進したとしても、家族や恋人は「毎日朝早く家を出て、夜遅く帰ってくるような仕事を続けるくらいなら、給料は下がってもいいからもっと一緒にいられる仕事に変えて欲しい」と、思うかもしれません。

キャリアを考えるには、家族や恋人を含めた人生全体を考えなければならないのです。そのためキャリアデザインは人生設計とも言えるのです。

なぜ今キャリアデザインが重要なのか?

「将来のために備える」というと、貯蓄や投資を頭に浮かべるかもしれませんが、キャリアデザインこそが人生全体において重要なキーワードなのです。

金融商品では利回りが1%以上あれば良いといわれていますが、仮に年収が500万円だったとして、それをすべて投資に回しても、年間では5万円ほどの利益にしかなりません。しかし給料が月1万円ふえたとしたら、年間で12万円の利益が出ます。自分自身を先ほどの利回り1%の金融商品だとすると、元本が1,200万円ということになるのです。これが投資や貯蓄よりも、キャリアデザインが重要だという理由です。

とはいえ「今の会社に勤めていれば給料が上がることもあるだろうし、下がってもそこまで大幅には下がらないだろう」と楽観的に考えている人もいるでしょう。ところが、昇給はどんどん厳しいものになっているのが現状です。その理由は以下の3つです。

● 不安定な雇用環境

今の会社にずっと勤めていられるという考え方は、いわゆる「終身雇用」に沿った考え方です。2006年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」では、終身雇用が成立しているのは大手製造業の男性くらいで、大半が転職や退職をしていると発表しています。これからの日本は終身雇用を維持できないのです。

終身雇用が崩壊しているのであれば、自分でキャリアデザインをするほかありません。もちろん「今の会社で勤め続ける」という選択肢もあって当然ですが、その場合でも目の前の仕事だけを考えるのではなく、「今の会社でどうなりたいのか」という、将来のビジョンは必要不可欠です。

● 人工知能(AI)の台頭

2014年に話題になった、英オックスフォード大のオズボーン准教授の論文「雇用の未来」では、人工知能の台頭によって、今後なくなる仕事や職業をリスト化しています。例えば「銀行の融資担当者」「不動産斡旋業者」「レジ係」「電話販売員」「苦情の処理・調査担当者」などが挙げられています。この論文をきっかけに、人工知能と仕事についてさまざまな議論が起こり、現時点で次の2種類の仕事しか残らないという結論に至りました。

・ 人工知能ができない仕事
・ 人工知能の世話をする仕事


人工知能ができない仕事とは、簡単にいえばマニュアル化できない仕事や、自動化できない仕事です。人工知能の世話をする仕事とは、人工知能のプログラミングをしたり、機械そのものをメンテナンスしたりする仕事です。自分の仕事がこうした仕事に該当しないのであれば、すぐにキャリアデザインをする必要があります。

● 「生き方」の多様化

リクルートブライダル総研の「夫婦関係調査」2017年版によれば、妻の実際の家事分担比率は小学生以下の子どもがいない場合82.5%、いる場合84.6%です。それに対し、夫の実際の家事分担比率は小学生以下の子どもがいない場合22.8%、いる場合21.7%であることがわかっています。現在の日本の夫婦においても、家事・子育ての大半を妻に依存している状況だということがわかります。

一方で女性のキャリアのあり方は大きく変わっています。事業の第一線で活躍する女性は確実にふえており、経営者として活躍する女性も少なくありません。労働人口の減少が進む日本において、この流れは今後も大きくなります。そのため「家のことは妻に任せて、男は外で働く」という今までのスタイルを続けていくのは難しくなるでしょう。

この流れは確実に男性のキャリアデザインに変化をもたらします。育児休暇や子育てのための、育休や早退ができる会社への転職が必要かもしれませんし、パートナーのキャリアデザイン次第では在宅勤務ができるような仕事や、独立・起業をする必要も出てくるかもしれません。個人の生き方が多様化するということは、会社や政府が一律にキャリアデザインできなくなるということです。だからこそ個人のキャリアデザインが大事なのです。

何も考えずに生きるか?ちゃんと準備しておくか?

不安定な雇用環境、人工知能の台頭、生き方の多様化といった現状を考えると、自分のキャリアについて何も考えずに生きるのは、あまりにもリスクの高い生き方です。自分の将来を安定させるためには、今からキャリアデザインに取り組み、それを実行していきませんか?

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