キャリアアップ
2018/07/06

転職を成功させるための『理想的なタイミング』の作り方

(写真=Stephanie Frey/Shutterstock.com)
(写真=Stephanie Frey/Shutterstock.com)
転職におけるベストタイミングには「自分にとってのベストタイミング」と「企業にとってのベストタイミング」の2種類があります。転職が成功しやすいタイミングとは、この2種類が一致したタイミングを指します。逆に言えば、両者がズレればズレるほど、転職も失敗しやすくなります。ここでは、この2種類のベストタイミングについて解説するとともに、両者をできるだけ一致させるための「理想的なタイミング」の作り方を考えます。

仕事と私生活から考える「自分のタイミング」

転職における「自分にとってのベストタイミング」を一言で表せば、「転職したいと思ったとき」です。だからといって、転職したければいつしても良いというわけではありません。なぜなら、何も考えずに転職しようとすると、タイミングによっては転職活動にマイナスになるからです。例えば、今の職場に転職してきたばかりという人は、少し考え直してみましょう。

短いスパンで転職しようとすると「我慢が効かないのでは?」「見通しが甘いのでは?」など、社会的にマイナスのイメージがついてしまいかねません。給料が低くて転職したいなら「どうすれば給料を上げられるか」と考えてみましょう。また、残業が多くて転職したいなら「残業を最小限にするにはどうすればいいか」を検討してみます。再度転職したい理由をよく考え、その解決策を居間の職場でまずは実践してみましょう。

資格を取得する前や昇進の前も、転職のタイミングは見合わせるべきです。なぜなら、転職の面接で「資格を取得する予定です」と言うより、「資格を持っています」と言った方が有利ですし、「管理職のポストが決まっていました」と言うより「管理職として実績を残しました」と言った方が有利だからです。

「今転職したいから、今転職する」といった短期的な視点では、転職における「自分にとってのベストタイミング」を見極めることはできません。長期的な視点から自分の人生と仕事を見据えたうえで、「転職したい」「転職するべきだ」と思ったときがベストタイミングなのです。

業績などから考える「企業のタイミング」

自分のみならず、企業側から見た雇用のタイミングも知っておかなければなりません。雇用する側としての「企業のベストタイミング」とは、企業が欲しいと思う人材が欲しいタイミングで現れたときです。かつて企業にとってのベストタイミングは、退職者が増える人事異動と賞与の時期でした。そのため、転職希望者もこの時期を狙って転職活動を行うのがセオリーだったのです。

しかし、転職が当たり前になりつつある近年においては、一定の時期に退職者がわかりやすく増えるということはなくなっています。また、各社の業績も一定ではないため、退職者が出たからといって即人員補充に動くわけでもありません。「退職者のおかげで人件費が減り、赤字が黒字に転じた」とホッと一息ついているような会社に転職活動をしても、なかなか採用にはいたらないわけです。

そこで、必要になるのが「目当ての企業は今どんな人材を欲しいと思っているのか」を見極める作業です。転職したいと思っている企業の直近の業績や事業展開を調査し、下記のように分析していきましょう。

・今なら新規事業を引っ張れるような実績とアグレッシブさを備えた人材を求めているだろう
・今なら人材を育成して、組織のパフォーマンスを引き上げられるような人材を求めているだろう

分析した結果、目当ての企業が求めている人材と自分の経歴やキャラクターが一致すれば、それが「企業にとってのベストタイミング」となります。

転職のタイミングは「作るもの」

ここまで転職における自分と企業にとってのベストタイミングの見極め方を解説してきました。転職を成功させるための「理想的なタイミング」とは、この両者が一致したときを指します。

●待っていては「理想的なタイミング」はつかみにくい
自分にとってのベストタイミングは、仕事面だけでなく、プライベートにも考慮しなければなりません。例えば、思いもよらないタイミングで結婚や出産といった大きなライフイベントが発生することもあるでしょう。両親が体調を崩して近くに引っ越さなければならないといったアクシデントに遭遇するかもしれません。

一方、企業側からのベストタイミングはどうでしょう。企業にとってのベストタイミングもまた、基本的には社外から見た分析しかできないため、あくまで推測の域を出ません。自分の分析ではこれから新規事業に力を入れようとしているように見えても、内部では新規事業反対派の声が大きくなっていて、採用どころではないかもしれません。

以上のことから「理想的なタイミング」をつかむのは至難の技だといえます。本当に「理想的なタイミング」をつかみたいのであれば、そのときが来るのを「待つ」のではなく、そのときを「作る」姿勢が必要です。

●「理想的なタイミング」の作り方
「理想的なタイミング」を作るためには、ハプニングやアクシデントといった予想外の出来事を排除し、準備を整えておく必要があります。例えば、結婚を考えているパートナーがいるのであれば、いつごろに結婚して、どこで暮らしていくのかをあらかじめ相談しておく必要があります。子どもを作るのであれば、どんなタイミングで作って、どんな育て方をしていくのかといった話し合いも必要になるでしょう。

両親が心配なのであれば、こまめに連絡を取って体調などに気を配る必要もあります。転職を希望する企業に対する調査についても、外部にいながらにして得られる情報だけでなく、内部でなければ手に入らない情報も積極的に集めていきましょう。

例えば、社員が実名で運用しているSNSアカウントをフォローして、SNS上でコミュニケーションを取ってみたり、可能であれば直接会って話したりしてみるのも効果的です。あるいは企業の近くの居酒屋やバーに通って、何かのきっかけで交流を持つという方法もあります。

そうして時間と労力をかけて調査を進めれば、より確実に企業にとってのベストタイミングを見極められるようになります。準備を整えていけば、理想的なタイミングは「ある日突然訪れるもの」ではなく、「いつ訪れるかが予測できるもの」になるでしょう。あとは、そのタイミングで転職するだけで最も成功しやすいタイミングで転職が可能になるのです。

「幸運の女神の前髪」をつかむ態勢を整えよう

イタリアには「幸運の女神は前髪しかない」ということわざがあります。これは「チャンスは一度見逃せばつかむことができない」という意味です。確実にチャンスをつかみたければ、あらかじめ態勢を整えておいて、いざチャンスが手の届く場所に来たその瞬間につかみかからなければなりません。

転職も同じです。「自分にとってのベストタイミング」と「企業にとってのベストタイミング」が一致するときをあらかじめ把握していれば、「いつ転職するべきだろう」と悩む必要はありません。転職を確実に成功させるためにも、今から準備を始めましょう。

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