キャリアアップ
2018/10/02

上場企業平均年収ランキングに見る年収の上げ方 キーエンスとファナックを例に

(写真=Andrey_Popov/Shutterstock.com)
(写真=Andrey_Popov/Shutterstock.com)
毎年、東洋経済新報社から出ている『就職四季報』の中に、上場企業の平均年収ランキングがあります。ランクインするのは、たいてい大きな市場を昔から持っている企業ですが、独自のビジネスモデルを持つことで高年収の企業もあります。それが、「キーエンス」と「ファナック」です。ここでは、この2社の持つ特徴を紹介し、年収をアップするための仕事術について考えます。

キーエンスとファナックに見る「高年収の秘密」

「平均年収ランキングなんか見ても自分には関係ない」と考えている人もいるでしょう。しかし、「なぜこの企業は年収がこんなに高くなるのか?」という視点で見ると、大企業に入らずとも年収をアップさせるための方法が見えてくるのです。今回、例として取り上げた、センサーメーカーの「キーエンス」と、産業用ロボットメーカー「ファナック」は、毎年上位にランクインする高年収企業です。

●キーエンスの「問題解決力」と「提案力」
キーエンスは驚異的な営業利益率で有名な企業で、トヨタが過去最高益を出した2016年3月期に、営業利益率10%を確保したのに対し、キーエンスは50%以上という驚異的な数値を維持し続けています。これには、自社工場を持たない「ファブレス生産」も大きく貢献していますが、同社の営業力も大きく影響しています。

というのも、キーエンスの製品自体は、競合のオムロン製品と比べると、製品単体では勝負できないレベルなのだそうです。しかし、同社はクライアントのニーズを的確に捉え、自社製品の特性をフル活用した提案を行う営業力があるため、競合よりも利益を伸ばせるというわけです。自社製品により高い付加価値をつける問題解決力と提案力がキーエンスの強みなのです。

●ファナックの「先進性」
工場の生産工程の自動化を図るシステムである、FA(ファクトリーオートメーション)で使われる産業用ロボットの大手がファナックです。このFAは近年世界中で需要が拡大しています。ファナックは半導体や医療分野などで必要になる、ナノレベルの精密な加工を実現する超精密加工機「ロボナノ」や、ディープラーニング技術を活用しています。

消耗品の摩耗によって機械が故障する前にアラートを鳴らす機能を搭載した、電動射出成形機「ロボショット」などの製品を取り扱っており、世界中の工場のFA化に貢献しています。先進的な市場に着目し、最新技術を駆使した製品を提供しているのです。

「年収アップ」を目指す人のための仕事術

年収を上げたいからといって、平均年収ランキングに入るような企業に転職するのは簡単ではありません。しかし、高年収企業の特徴を知り、それを自分の仕事に取り入れることで、自分の市場価値を高めることなら可能です。

●キーエンスから何を、どう学ぶか?
キーエンスの高い問題解決力と提案力に学ぶのであれば、自分自身の仕事を振り返って受け身になっているようなところがないかチェックし、自分から問題を発見したり、提案したりできないかを考えてみましょう。キーエンスの営業で活躍している人は、ビジネス本を読んだりビジネスセミナーに通ったりして勉強している人も多いため、自分から学ぶという姿勢を常に持つことが大事なのです。

●ファナックから何を、どう学ぶか?
ファナックの先進性に学ぶのであれば、ロボティクスやAIの分野の情報収集や勉強に時間を使うのがいいでしょう。いきなり専門書を読むのはハードルが高すぎますが、入門書や関連雑誌などの情報をもとに「ロボティクスやAIを自分の仕事で活用するとしたらどういう方法があるだろう」などと考えるのであればすぐに始められるはずです。

DODAが発表した「転職市場予測2018下半期」によると、今後はAI技術を含むITによって新しい仕事の枠が広がり、転職市場での価値も高まっていく状況は今後もしばらく続くと予想しています。

高年収企業の仕事を学べば、年収も上がる

より高い年収を得るためには個人の能力の高さが今以上に求められるでしょう。そうなると年収を上げるために必要になってくるのは「どれだけ自分の市場価値を高められるか」です。市場価値を高めていなければ、たとえ平均年収の高い企業に入れても評価されず、年収も上がりません。まずは、今の会社で働きつつ高年収企業の仕事のやり方を学び、コツコツと市場価値を上げておきましょう。

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