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2018/10/16

30代のうちに考えておきたい「人生100年時代の人生設計」のポイントとは?

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)
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政府主導の「働き方改革」が叫ばれるなか、社会に出てから10年前後の30代のビジネスパーソンのなかには、「このままの仕事でいいんだろうか」「自分の人生はどうなるんだろうか」と不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

今回は30代のビジネスパーソンがどんなことで悩んでいるのかを、政府の調査をもとに紹介し、「人生100年時代の人生設計」のポイントを解説します。

30代の悩み第一位は仕事関係

内閣府男女共同参画局が2010年に行った「地域における相談ニーズに関する調査」によれば、20代から60代の男女のうち59.9%の人が「仕事、雇用、転職、再就職、起業など」で悩んでいると回答しています。

さらに年代・性別ごとで見てみると、30代男性の80.7%、30代女性の58.5%が仕事で悩みを抱えていると回答。このうち30代男性は全世代でもっとも高い数値を示しています。このことから、30代男性にとっての人生設計とは、すなわちキャリアプランを立てることだと言えます。

人生100年時代における仕事とは

人生100年時代とは、その名の通り寿命が100歳以上になる時代のことです。これがもたらすのは、「定年退職の時期の延長」です。

少子高齢化が進む日本が今後も年金制度を続けていくためには、現役として働き、年金を収める期間を伸ばす必要があります。そのため現時点では60歳の定年が70歳、80歳と上がっていく可能性は十分に考えられるのです。仮に定年が80歳まで伸びた場合、22歳で社会に出た若者は、58年間も働き続けるわけです。これだけの期間があれば、勤めていた会社の倒産や、人工知能の発達で仕事そのものがなくなる可能性も十分あります。

そのような状況になれば、これまでの一つの会社で勤め続けることや、一つの仕事をずっと続けるといったキャリアプランはもはや通用しません。そこでキーワードになるのが「二毛作・三毛作」のキャリアプランです。

「二毛作・三毛作」のキャリアプランを立てよう

「二毛作・三毛作」のキャリアプランとは、今後ますます長くなっていく社会人生活において、2つ目の仕事や3つ目の仕事を自主的にデザインしていくことです。

例えば家電メーカーの営業として働いているのであれば、その次は営業コンサルタントとして働き、最後は転職エージェントのコンサルタントとして働くというキャリアプランもありえるのです。

● 「二毛作・三毛作」のキャリアプランのポイント

「二毛作・三毛作」のキャリアプランを立てるには、次の3点のポイントを理解し、実践する必要があります。

【1】 キャリアの棚卸しを欠かさないこと
今までのキャリアで学んだことは何か、強みや得意なことは何か、市場価値はどこにあるのかなどをじっくり考え、キャリアの棚卸しを定期的に行いましょう。これにより自分に何ができるかが見えてきます。

【2】 先人の真似をしない
30代のビジネスパーソンの場合、会社の上司や自分の親などが「人生100年時代」の影響を受けている人はあまりいないはずです。そのため先人の言葉や働き方を真似するのではなく、自分がもっとも輝ける場所は自分自身で考え、見つけ出す必要があります。

【3】 「計画的偶発性理論」で偶然のタネをまく
2つ目、3つ目の仕事に出会うには、意図的に偶然のタネをまく必要があります。スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授は「計画的偶発性理論」という理論の中で、意図的に偶然を引き起こすには、以下の5つが必要だとしています。

・ 好奇心
・ 持続性
・ 楽観性
・ 柔軟性
・ 冒険心

鈴木雅矩さんの著書『京都の小商い~就職しない生き方ガイド~』で登場する、京都の銭湯「梅湯」の店主の湊三次郎さんは、この5つが備わったおかげで2つ目の仕事を見つけられた人です。

湊さんは学生時代に全国600ヵ所を巡ったというほどの無類の銭湯好きで、大学時代は銭湯でバイトをしていました。卒業後はアパレル業界に就職しましたが、1年足らずで退職。そんなときに、以前バイトをしていた梅湯を運営する経営母体が撤退するというニュースが届きます。

それを知った湊さんは、ほとんど何も考えずに経営を引き継いだのです。始めた当初はお湯がぬるくてお客さんに叱られることもありましたが、経営方法などを工夫しながら梅湯は今も営業を続けています。湊さんの例を計画的偶発性理論に当てはめると以下のようになります。

・ 好奇心 → 全国600カ所を巡る銭湯への好奇心
・ 持続性 → アパレル業界に就職しながらも、銭湯への思いを持ち続けた
・ 楽観性 → 梅湯が廃業すると聞いて、迷わず手を挙げて経営に乗り出す
・ 柔軟性 → お客さんに叱られながら、自分のやり方を変えてきた
・ 冒険心 → 銭湯経営の難しさなど考えずに行動を起こした

人生100年時代は「二毛作・三毛作」のキャリアプランが必要

1つの仕事だけで定年まで働き続けられる時代はもう終わりかけています。これからは2つ目、3つ目の仕事を見据えたキャリアプランと、それを実現するためには意図的に偶然のタネをまくなどの工夫が必要なのです。ここで解説した内容を参考に、人生100年時代を生き抜くための人生を設計してみましょう。

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