マネジメント
2018/05/07

部下の成長を願う上司がこだわりたい「成果」とは

(写真=Black Salmo/Shutterstock.com)
(写真=Black Salmo/Shutterstock.com)
企業が成長するためには外部から優秀な人を招へいするのもひとつですが、若手社員を育成していくことが大切です。吸収の早い20代30代のうちに、どれだけ学び、成果にできるかによってその後の人生が変わっていきます。上司は部下の良さを伸ばす土壌があることが大切ですが、どうして成果に拘る必要があるのでしょうか。今回は成果について考えてみましょう。

時代とともに変わってきた上司と部下の関係性

戦後の日本経済は高度経済成長を続け、終身雇用制度、年功序列型賃金が一般的でした。大学を出て企業に入れば、定年退職まで安泰に過ごせるという時代だったのです。従業員は会社に対して滅私奉公しても、それなりに報いはあったといえます。そんな時代の上司と部下の関係は、パワーで支配されているという完全な上下関係がメインでした。そして、上司と部下はそんな関係をそういうものだと思っていましたし、パワーハラスメントという言葉も使われることはありませんでした。

しかし、現代の日本企業は、終身雇用制度、年功序列型賃金の神話が崩壊しています。企業は従業員にキャリアとスキルを求め、従業員はそれに見合った給与を受け取る関係に変わってきています。

給与は、長く勤めている年長者が多く受け取るのではなく、スキルや役割、担当する業務に対して金額が決められます。いわゆる、上司といわれるヒューマンマネージャーという職位も、単なる役割で、メンバーとパワーの上下関係はないという考え方に変わってきました。

最新の上司と部下の関係性とは?

現代は、会社の中のさまざまな業務が細分化され、専門性も高くなっていることから、上司が部下の担当業務の詳細な内容をすべて把握しきれなくなっているケースもあるそうです。そのため、必要に応じて、担当のメンバーから、業務内容についてレクチャーを受けることも珍しくありません。

最新の上司と部下の関係性は、オーケストラの指揮者と演奏家の関係によく似ています。演奏家は担当する楽器の演奏の専門家です。楽器の演奏については指揮者より優れていますが、他の演奏者と共同でオーケストラをまとめる役割は担っていません。指揮者は、オーケストラのすべての楽器を演奏家以上に上手に演奏できるわけではありませんが、楽曲に合わせて演奏家の演奏をまとめ上げ、最高の楽曲の演奏をつくりあげていきます。

現代の上司と部下の関係のあり方は、上司が会社の業績をあげるために専門家である部下の従業員をまとめ上げ、良いところを伸ばして、悪いところを抑えるというものです。メンバーである従業員が最高のパフォーマンスを出す責任を負う立場が上司というポジションなのです。

部下を成長させるために上司が行うべきポイント

「真摯な態度」はいつの時代でも変わらない上司の姿勢として大切なポイントのひとつです。部下が成果を出すためにスキルアップの機会を与えるのも上司の役割だといえます。現代を生きるビジネスパーソンにとって、スキルアップは大きなモチベーションにつながるものです。上司が部下にスキルアップの機会を与えることは、部下の成長に大きく貢献するきっかけになるのといえるでしょう。

部下に自分で考える力を身につけさせるのも上司の役割のひとつです。部下が与えられた仕事だけをこなす姿勢なのであれば、企業に成果を生み出す人材に成長しないかもしれません。そのため、部下によって指導方法を変えるのも一案です。タイプや価値観が違いますので、部下の心に響くマネジメントを心掛ける必要があります。

組織における部下の成長の目的は「成果」

組織における部下の成長の目的は「成果」であることを忘れてはいけません。例えば、営業部門に所属している部下の成長の目的は、営業成績を上げることにつきます。上司が部下の成長と組織の成果をバラバラに考え出したら、それは誤った方向ですから注意した方がよいかもしれません。


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