マネジメント
2018/09/26

上司からのパワーハラスメントはどのように対処するのがよいのか

(写真=alphaspirit/Shutterstock.com)
(写真=alphaspirit/Shutterstock.com)
パワハラ問題をニュースでよく耳にしますが、何がパワハラなのか線引きが難しいものです。パワハラだと思わずに我慢している人もいれば、パワハラだとわかっていてもどう対応していいのかわからない人もいます。不当な労働環境を改善するためにも、パワハラについて正しい知識とその対処方法を紹介します。

正しく把握しよう!パワハラの定義と種類

パワハラ(パワーハラスメント)とは、職場において職務上の地位や権力などの優位性を利用し、適正な業務範囲を超えて精神的あるいは身体的に苦痛を与える行為のことを言います。一言にパワハラと言っても特徴によって6つの種類にわかれています。

1.身体的な攻撃
殴る、叩く、突き飛ばすなどの身体に危害を加える行為は身体的攻撃のパワハラです。例えば、丸めた紙を投げたり本で叩くなど、怪我をするほどでなくとも、身体への攻撃によって相手を威嚇する、従わせるのが特徴です。

2.精神的な攻撃
他の社員の前で必要以上に叱責することや、机を叩いて威圧、人格否定と感じる言い回しといった、ひどい暴言や侮辱、名誉毀損や脅迫などは精神的な攻撃のパワハラです。

3.人間関係からの切離し
社内イベントに参加させない、席の隔離、無視するなど、職場上の優位な立場を使って仲間はずれにして、個人を疎外するタイプのパワハラです。

4.過大な要求
明らかに過剰なノルマを課し、他の社員の仕事まで押しつけられるなど、達成不可能な過大な要求をするパワハラです。

5.過少な要求
お茶汲みやコピー取り、シュレッダーかけを一日中させるといった、合理性もなくスキルや経験からかけ離れた単調な作業を延々と命じることもパワハラです。

6.個の侵害
恋人や家族について執拗に聞く、私物を勝手に覗き見するなどプライベートや個人のプライバシーを侵害する行為のパワハラです。

上司のパワハラに対処する方法

パワハラにあった場合は、当然改善してもらわなければなりません。上司からパワハラを受けた場合の対処方法をご紹介します。

1.証拠を集める
パワハラの事実が客観的にわかるように証拠を集めます。音声の録音やメール、証人の確保などが望ましいのですが、それらが難しい場合は、いつ、どこで、誰に対する、どんな内容だったのかをメモしておきましょう。周囲にいた目撃者もメモするほうがいいでしょう。

2.周囲に相談する
もしかしたら、同じ思いをしている人が周りにいるかもしれません。一人よりは複数人で協力する方が効果的ですし、相談することで目撃者が証言を引き受けてくれるかもしれません。

3.上司にパワハラであることを伝える
相手がパワハラを認識していないこともあります。まずはパワハラをしている上司と直接話して、上司の言動について不快や苦痛、恐怖を感じていることを伝えましょう。ただし、感情的に伝えると状況が悪化、複雑化するので、淡々と冷静に事実だけを伝えるようにしましょう。

4.人事に通告する
当事者同士の話し合いで解決しないようであれば、さらに上の上司または人事部に集めた証拠をそろえて通告します。証拠を隠滅されないためにもコピーは取っておきましょう。また、内容証明で送るなど客観的な事実を作るようにします。

5.弁護士に相談する
残念ながら社内で解決できない場合は、労働問題が得意な弁護士に相談します。どこに相談していいかわからない場合には、弁護士に無料相談できる「法テラス」や法務省の「みんなの人権110番」、厚生労働省の「あかるい職場応援団」などに相談しましょう。

パワハラによって会社を辞める・辞めないの基準とは

本来、パワハラの被害者が会社を辞める必要はありません。就業を継続するために、パワハラ改善を求めていくことが大切です。しかし、パワハラと戦うには時間的にも精神的にも負担がかかります。自分にとって快適な労働環境を確保できるほうがキャリアアップにもつながりますので、状況に応じて転職や退職も検討しましょう。

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