あしたの履歴書
2018/05/07

「人生100年時代」を生き抜け!しなやかな働き方を身につける2つの方法

(写真=g-stockstudio/Shutterstock.com)
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2017年9月、首相官邸に「人生100年時代構想推進室」が設置されました。厚生労働省が発表している「2016年の簡易生命表」によると、2016年の男性の平均寿命は80.98年、女性は87.14年です。一方、戦後間もない1947年の平均寿命は男性が50.06年、女性は53.96年となっています。約70年間で、男性は約30年、女性は約33年も平均寿命が伸びていることになるのです。

そのため、遅かれ早かれ「人生100年時代」がやってくるといっても過言ではありません。この記事では、「人生100年時代」を生き抜いていくための2つの働き方について解説します。

70歳超まで働くのが当たり前の「人生100年時代」

長生きできるのはいいことかもしれませんが、さまざまな懸念があることも事実です。例えば、現在60~65歳の間に支給されている年金は、受給開始から本人が亡くなるまで支給され続けます。しかし、年金システムが維持できている理由は、日本人がこれまで80~90歳で亡くなっていたからです。将来的に100歳まで生きるのが当たり前の時代になっても同じだけ年金を支給すれば、あっという間に現代の年金制度は破綻するでしょう。

これを防ぐには定年を引き上げ、国民に70~75歳まで年金を納めながら働いてもらうしかありません。現在20代の人は約50年、30代の人でも約40年働くことになります。このような時代の変動期にあって、これまでと同じような働き方は通用しなくなってきているのです。

「今の仕事で一生食べ続ける」は難しい

2018年3月に内閣官房人生100年時代構想推進室が「リカレント教育 参考資料」を作成しました。同資料によると、初めて就いた仕事が正規雇用で、そのまま一度も退職せず「終身雇用コース」を進んでいる男性は、25~29歳で60.4%、30代で約42~52%、40代で約38%、50代前半で35.8%です。かつては当たり前だった終身雇用はいまや少数派であり、今後はますます転職や独立・起業が一般的になっていくと考えられます。

また、人工知能(AI)が発達していけば、人間がやらなくてもいい仕事や人間がやらない方がいい仕事が生まれてくるでしょう。そうなれば、今存在する仕事が世の中から消滅する可能性も十分あります。

「しなやかな働き方」を身につける

そんな状況の中、しなやかな働き方が意識され始めています。これは、今勤めている会社が倒産したり、仕事そのものがなくなったとしても、臨機応変に対応できるという働き方です。例えば、会社の倒産をきっかけに、以前から趣味として打ち込んでいた筋力トレーニングの知識を活かしてパーソナルトレーナーとして起業する、コンサルタントの経験を活かして地域色の強いクラウドファンディングや、町おこし事業のサポートを新たな生業としてスタートさせるなどがあります。

しなやかな働き方を身につけるためには、相応の準備が必要です。以下ではその準備に最適な方法を2つ紹介します。

●専門機関での学び直しによる「差別化戦略」

内閣官房人生100年時代構想推進室は、社会人が専門機関で学び直しをする「リカレント教育」を推進しようと動き出しています。今の仕事に役立つ知識であれ、別の仕事でなら役立てられる知識であれ、専門機関で身につけた知識は他の人材との差別化につながります。

例えば、アパレルメーカーの製造部門で働く人が、専門機関に通ってアパレルデザインの知識を学べば、デザイン部門とのより円滑なコミュニケーションが期待できます。食品加工会社の営業部門で働く人が、専門機関で農業に関する知識を身につければ、より低コストで高品質な加工食品のアイディアが浮かんでくるかもしれません。

もちろん、これは「絶対に専門機関で学ばなければ差別化はできない」という意味ではありません。大事なのは現状に甘んじず、会社以外の場所で新しい知識や経験を得ようとする姿勢です。そうした積極的に学ぼうという姿勢が、そのまま人生100年時代の差別化戦略になりえるといえるでしょう。

●兼業・副業による「マルチキャリア&ネットワーク形成」

クラウドソーシングのパイオニア「ランサーズ株式会社」の「フリーランス実態調査」によれば、副業・兼業を含む広義のフリーランスは年々増加傾向です。2018年版の調査では経済規模が初の20兆円超え、副業フリーランスだけでも8兆円近い規模にまで拡大しています。

いまだに日本では副業禁止の会社も少なくありませんが、兼業・副業をしながら本業でも稼ぐという「マルチキャリア」という働き方は徐々に一般化し始めているのです。

このマルチキャリアという働き方は、人生100年時代において大きな武器になります。なぜなら、副業や兼業を通じて本業の会社の外で仕事をするため、一つの会社にいるだけでは出会えない仕事や人と出会えるからです。

副業や兼業によって自分の市場価値を磨いておけば、このように会社や仕事に依存しない、しなやかな働き方ができるようになるのです。もし今勤めている会社が副業や兼業を禁止しているのであれば、10年後、20年後に途方にくれないためにも今から副業・兼業OKの会社に転職しておくのも一つの選択肢といえるでしょう。

人生100年時代を生き抜くための働き方を身につけよう

学び直しは他の人材との差別化を生み、マルチキャリアは差別化とともに独自のネットワークも生み出します。確かに、これらを実践すれば今の生活は大きな変化を余儀なくされるでしょう。しかし、人生100年時代に職を完全に失わずに済み、かつ選択肢によってはフリーランスなど、今より自由な働き方も手に入ります。「人生100年時代」を安心して駆け抜けていくために、新しい働き方という視点で自分の仕事を見つめ直してみましょう。


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