あしたの履歴書
2018/10/17

デキるビジネスマンにはサイコパスが多いって本当?

(写真=Jirsak/Shutterstock.com)
(写真=Jirsak/Shutterstock.com)
自分の利益のために平然と他人を蹴落とし、目的のためならどんな手段もいとわない。もしこんな人が職場にいたとしたら、その人は「サイコパス」かもしれません。

優秀なビジネスパーソンにはサイコパスも多く、そのような人と長期間に渡って一緒に仕事をしていると、疲れて心身を病んでしまう危険性もあります。ここではサイコパスの特性やサイコパスとの付き合い方について解説します。

他人の痛みがわからない「サイコパス」たち

脳科学者の中野信子氏によれば、サイコパスのもっとも重要な特徴は、脳の前頭葉にある「眼窩前頭皮質」という部位の活動が低い点です。これは共感性をつかさどる部位となっているため、サイコパスの特性を持つ人は他の人に比べて共感性が低い傾向があります。

・ 他人をエサ(利益)で釣ろうとする
・ 当たり前のように嘘をつき、それがバレても平然としている
・ 他人の痛みがわからない
・ 他人の弱みを的確に突いてくる
・ 社会や人間をまったく信用していない

サイコパスにはこうした特徴が見られますが、これらも根底にある生まれつきの共感性の欠如が影響していると考えられます。そのため中野氏が「負け組サイコパス」と呼ぶサイコパスの中には、普通では考えられないような残酷な犯罪を起こす人もいるのです。

「デキるビジネスマン」にはサイコパスが多い

サイコパスには「勝ち組」も存在します。というのも企業の経営者や外科医、弁護士など社会的な成功を収めている人にもサイコパスは多く、特に企業のCEOには4%から20%の割合でサイコパスがいるとさえ言われています。

スタンフォード大学ビジネススクールのジェフリー・フェファー教授の著書『悪いヤツほど出世する』には、数多くの有名経営者のサイコパスぶりが暴露されています。

例えばApple創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、社員から彼の下で働くことを「スティーブされる」と言われていました。これはつまり延々と厳しく説教されたのちに解雇されることを意味しています。しかもジョブズ氏はそのような仕打ちをしたにもかかわらず、その日のうちに解雇を取り消すという、いかにも他人の気持ちのわからない(=共感性のない)行動を繰り返していたのです。

『悪いヤツほど出世する』には、他にもアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏や、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、そのほかFBI初代長官に有名雑誌編集者、有名政治コンサルタントなど多くの優秀なリーダーが、いかに人を裏切り、嘘をつき、自己中心的だったかを明らかにしています。

サイコパスに学ぼう

サイコパスは生まれつき共感性が低いとされるため、彼らの行動を理解したり真似するのは至難の技かもしれません。

それでもサイコパスの特性を持ったリーダーと仕事をしながら、彼らに学ぶことはできます。例えばサイコパスは非常に合理的に物事を考えます。だからこそ自分の目的と照らし合わせて、冷酷とも思える決断を下せるわけです。

しかし自分の目的と照らし合わせて、何が必要で、何が不要なのかを合理的に考えるところまでは、サイコパスでなくても可能なはずです。職場にサイコパスである優秀なリーダーがいて、近くで観察する機会に恵まれているのであれば、それを生かさない手はありません。

サイコパスは「敵」ではない

サイコパスとの仕事は心身ともにハードです。マイクロソフト共同創業者の一人はゲイツ氏と働くことを「生きた心地がしない」と表現するほどです。しかしサイコパスを敵とみなしてしまえば、そこから得るものはありません。大切なのはサイコパスの言動を観察し学ぶことです。

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